洋書での英語力UPにオーディオブックを活用すべし!リスニング力もリーディング力も同時に向上させる方法

洋書を使った英語学習を成功させるにはこまめに読み返す時間を作ることが重要。しかし、日頃から忙しい人はなかなか復習の時間などを取るのは難しいかもしれません。そこでぜひお勧めしたいのがオーディオブックを活用した方法。移動中などに耳から洋書の中身をインプットしてくことで、細切れ時間を上手に利用して学習効果を高めていきやすくなります。

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【問題点】忙しい人は何度も洋書を読み返す時間が取りにくい

洋書を使って英語学習を進めていく時には、一度読んでその内容を全部理解してしまおうと思わずに、何度か繰り返しよんで理解度を10%、30%、50%、70%・・・と少しずつ高めていくことがおススメです。しかも全部を読み返すのではなく、前のリーディング時に特に気になった部分などを中心に復習をする時間を取ることは、学習効果を高めていく上で非常に有効。ですからたとえば朝に時間を取って洋書を読んだら、時間を置いてその日のうちに、もしくは少なくとも次の日に復習する時間をできれば取りたいところです。

しかし、多くの人は仕事などで忙しく復習の時間を何度も取るのは難しいこともあるでしょう。ではどうしたらいいのでしょうか?

【解決策】Audible.comなどのオーディオブックを活用せよ!

復習したいのになかなかそのための時間がとれないでいる方にお勧めなのが「オーディオブックを活用する」という方法です。アメリカの本の多くには印刷された通常の本の他に、ビジネスマンが移動中などに聞けるようなオーディオブックのバージョンもつくられています。これを上手に復習に使うのです。

[オーディオブックを使った復習のしかた]

基本的なのは「カフェなどで洋書を読んだ直後にオーディオブックを聞きながら移動する」という方法。職場から帰宅途中にカフェにより、例えば30分ほど洋書を楽しんだあと、自宅へ帰宅する電車の中などで、ちょうど学習した部分を読み上げた部分のオーディオブックを聞くようにするのです。

brain-rules-cover脳科学をわかりやすく説明した良著 “Brain Rules” の第8章では、人が学習をする際に五感のうち2種類以上の感覚を使って学習を進めていくと学習効果が圧倒的にアップすることが示されています。つまり洋書を使って学んでいく場合、目から文字をインプットしていくだけよりも、耳から音声をインプットすることも行っていったほうが学習効果はずっと高くなるのです。

ではどうすればこのオーディオブックを手に入れて活用できるのでしょうか?現在のところオーディオブックを手に入れるには主に2つの方法があります。

【(1)CDを購入する】

audio-book-cd誰でも比較的簡単にできるのが「CDを購入する」という方法です。Amazon.co.jpで「[洋書タイトル]+オーディオ」と検索すれば、CDバージョンが存在している本ならば出てきます。Amazon.co.jpのアカウントがすでにあるならそれを使って、もしないならアカウントを作って購入すれば大丈夫です。ただ、CDバージョンの難点は「CDが何枚にもなってしまい持ち運ぶには不便」というところです。本を一冊まるごと読み上げている音声ファイルは全部で10時間前後になってしまい、CDにすると10枚前後の枚数になってしまうので、持ち歩くには多少不便です。

【(2)Audible.comからダウンロードする】

audio-audibleもしあなたがスマートフォンやタブレットをお持ちならぜひお勧めしたいのがAudible.comのサービスを利用するという方法です。このサービスを利用すれば10時間の音声ファイルはスマートフォンなどに入れて持ち運べますから非常に楽です。例えば何十冊もの本の音声データを持ち歩いたってまったく重くありませんから、急に何ヶ月も前に読んだ洋書の音声を聞き直したくなった、という時だってすぐにその場で聞くことができます。Audible.comでオーディオブックを買うにはAmazon.comかAudible.comで登録をしてアカウントを持てば大丈夫です。支払いは基本的にクレジットカードですので、クレジットカードを海外サイトに登録したくないという場合は残念ながら購入できません。でも、Amazon.comはセキュリティ管理がしっかりしているようなので多分大丈夫だと思います。Audble.comで買えば、すぐにその場でダウンロードして聴き始められるのも魅力です。また価格もCDよりもずっと安く、毎月1冊分のオーディオブックをダウンロードできるという “Monthly Plan” に申し込めばさらに安くオーディオブックを手に入れることができます。登録は英語ですが、それほど難しい英語表現はないのでぜひ挑戦してみてください。

[オーディオブックを買う際のチェックポイント]

【チェックポイント①】 “Unabridged” かどうか?

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オーディオブックが「全文を読み上げたもの」か「ダイジェスト版」かをチェックしましょう。ソフィーの復習用として使うには「全文を読み上げたもの」を買いたいところです。本によっては「ダイジェスト版」のものしかないものもありますので、確認してから購入しましょう。本の長さにもよりますが、オーディオブックの合計時間数が2〜3時間程度のものはたいてい「ダイジェスト版」です。8時間〜10時間以上のものは「全文を読み上げたもの」です。オーディオファイルの長さなどが書いてある部分に “Abridged” と書いてあるものは「ダイジェスト版」、 “Unabridged” と書いてあるものが「全文を読み上げたもの」です。

【チェックポイント②】著者自身が読み上げているかどうか?

ほとんどのオーディオブックはプロのナレーターなどが読み上げていますが、中には著者自身が録音を行っているものもあります。著者自身が録音しているものは声に気持ちがこもっているのでたいていとても聴きやすくお勧めです。最初のうちこのオーディオファイルを使った学習を行うときは著者自身が読み上げているものを選ぶのもいいかもしれません。著者が読み上げたものには “Read by Author” とオーディオブックのCDケースなどに書いてあることもあります。もしくは誰が読み上げているかを示している “Narrated by” 以下に著者の名前が入っていれば著者自身による録音が行われているものです。すべてを確認しているわけではありませんが、現在確認している範囲ではソフィーの洋書テキストのうち著者自身による録音が行われているのは、 “Brain Rules”, “Justice”, “The Presentation Secrets of Steve Jobs”, “To Sell is Human”, “The Upside of Stress”, “The Lean Startup” などです。参考にしてみてください。

もうひとつ注意点

2015年の日本のAudible.co.jpスタートに伴って、Audibleアプリをダウンロードすると基本設定が日本のAudible.co.jpのアカウントを使用する形になってしまうようになりました。そして2016年2月時点では洋書のオーディオブックをAudible.co.jpでは購入できないようです。

英語のオーディオブック購入にはAudible.comから(もしくはAmazon.comから)買ってダウンロードする必要があるので、Audibleアプリの「国設定」を日本からアメリカに変えて使用する必要があります。これについて書いてあるブログ記事を見つけましたので紹介しておきます。参考にしてみてください。

→『Audible.comと日本オーディブルの切り替え方法

まとめ

オーディオブックなどを活用すれば、むしろ忙しい人ほど移動中に学習時間を取りやすくなるかもしれません。そして電車の遅延や車の渋滞などがあってもイライラせずにむしろ「学習のチャンスだ」と思えるようになるでしょう。

ぜひ試してみてください!

 

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