語学留学はしてはいけない:語学留学などをあまりおススメしない理由

ソフィーでは基本的に、いわゆる「語学留学」や、わざわざ海外へ行っての「語学研修」をあまりおススメしていません。

その理由は簡単。
せっかく外国に行くならその国の「文化」に浸るべき、と思うからです。

たとえばアメリカに「語学留学」へ行ったとします。その語学学校にはたくさんの国からいろんな人が集まっているでしょう。彼らは英語があまりしゃべれません。
授業はたしかに英語で行なわれるかもしれませんが、クラスメイト同士の会話は、身振り手振りでコミュニケーションにとどまってしまう可能性が高いです。またそこに大勢の日本人が来ていれば、休み時間や放課後は日本人同士で過ごしてしまうことになるかもしれません。そうするとアメリカにいるものの、大半は日本語を使って過ごすことになってしまいます。

これでは英語力は上がりません。

いろいろな国の人が集まっている場所へ行くということはインターナショナルな感じで楽しいでしょう。だからいろいろな国の人たちと交流するのを目的に語学研修に来るのはいいことかもしれません。いろんな国の人たちといろんな出会いをする、という目的なら語学留学も悪くありません。でも、「英語を学ぶ」「英語を身につける」という意味では、おそらくあまり効果が得られないでしょう。

以前、『英語上達の一歩目でみんな間違えている:正しい英語上達法』という記事を書きました。
そしてその中で「英語上達のための第一歩は、相手の文化に興味を持ちそれを学ぼうとすることである」と書きました。
だからせっかくたとえばアメリカに行くならば、アメリカの文化の中に入り込んで、その文化や人たちや暮らしぶりを理解しようとする取り組みをしてみましょう。そのほうが、絶対的に英語力の向上には役立ちます。

「自分が興味のあるアメリカ文化は何だろうか?」を考えてみましょう。メジャーリーグ?ミュージカル?カントリーソング?シリコンバレーの起業文化?その中からひとつを選んでその中にどっぷり浸かれる方法を考えてみるのです。

ミュージカルが好きならミュージカルに行きまくってもいいかもしれません。ミュージカルの会場で一緒になった人を捕まえてその舞台俳優について語り合うのもいいかもしれません。現地に行く前にインターネットでミュージカルの情報を調べまくるのもいいでしょう。ミュージカルに関する洋書を買って読んでみるのもいいと思います。そうやって特定の分野の英語を前もってみっちり準備してから現地へ行けば、英語もかなり聞き取れるでしょうし、それについて現地の人と英語で語り合うことも多少なりとも出来るでしょう。

こうやって興味を深めていけば、語学留学するよりもずっと効果的に、ずっと安い値段で、ずっと高い効果が得られます。
もしかするとあなたは途中で夢中になって「英語を使っている」ということすら忘れてしまうかもしれません。
そして気がつくと英語力の大きく伸びているでしょう。

ブロードウェイ猫

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