ビジネス書は原書を読むべし:ビジネス書の原書は邦訳版よりも100倍面白い

海外のビジネス書の邦訳版を読んで「読みにくい」と感じたことはないでしょうか?英語で書かれたビジネス書のベストセラー本は毎年何冊も邦訳されますが、「翻訳モノは内容は面白いものも多いけどけど、なんとなく頭に入りずらい」と思っていないでしょうか?


↑たとえばこういう本

これは、ある意味しかたがないことです。
なぜならそもそも翻訳という行為には「限界」が存在するからです。

◎なぜ100%翻訳しきるのは不可能なのか?

ある言語と別の言語は、「守備範囲」の違いのようなものがあり、一対一で100%訳しきるのは不可能です。たとえば「よろしく」という日本語は英語ではぴったりの表現がないことは多くの人がしっているかもしれません。物理的な「ここを押す」とか「ここを開く」というような指示の文章、たとえば取扱説明書のようなものは、ほぼ100%訳しきることは可能です。しかし「新しいビジネスコンセプト」のようなかなり概念的なものを紹介する文章の場合、場合によっては50%も訳しきれない場合もある、と言ってもいいでしょう。

ごく簡単に説明するならば、邦訳本を読むことは、たとえば好きなアメリカの歌手の歌を、翻訳された歌詞で、しかも別の歌手が歌っているのを聞くようなものです。たしかにメロディーも同じでしょうし、歌詞の内容もだいたい同じものかもしれません。でも、伝わってくるものは全然違うものになってしまいます。

本って、著者の魂が文章に吹き込まれています。それがベストセラーになるような本なら特にそうです。それが翻訳が入ってしまうと、まったく感じられなくなってしまうのです。

言ってみれば「翻訳」って「伝言ゲーム」です。伝言ゲームでメッセージを伝えられたら、もとの情報は劣化してしまうのは誰でも知っています。しかもそれを違う言語間でやろうというのですから、その劣化度合いはもっと増してしまう訳です。

◎じゃあどうすればいいのか?

じゃあ、ビジネス書の邦訳ものを読んでみて「面白かった」と思い、「もっと深く知りたい」と感じたのなら、どうしたらいいのでしょうか?

答えはシンプル。
原書を読んでみることです。
読書猫

ビジネス書の原書を読むのはコツさえわかってしまえば、思っているほど難しいものではありません。多くの人は中学・高校と英語を学んできていますから、その手持ちの駒を使えばトレーニング次第で短期間でかなり読めるようになってきます。
これがまったく学んだことがない、たとえばスペイン語とかだったら、そうはいかないかもしれません。でも、英語の場合は日本で教育を受けてきた人は何年もの「貯金」を持っているので、それを上手に生かしさえすれば、意外と早く読めるようになるものなのです。

最初は少しそのコツの習得に時間とエネルギーがかかるかもしれませんが、ソフィーで学べば半年ほどでかなりできるようになってきます。一度得たそのスキルは一生ものです。

ビジネス書を原書で読めるようになったらどうなるでしょう?その本に関して邦訳版しか読んでいない人よりもずっと深い理解が得られるようになるでしょう。またまだ翻訳されていないビジネス書も読めるようになれば、日本国内のほとんどの人よりも早く情報を得られるようになってくるでしょう。また英語を読むのが苦ではなくなってくれば、インターネット上からも英語の情報を直接得ることができ情報の幅は一気に広がってくるでしょう。

半年後、好きなビジネス書を原書で読めるようになっているあなたは、世の中がきっとまったく違ったもののように見えているはずです。

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