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 行動するための洋書学部@WEBキャンパス
2008年10月からの本の紹介
 本を選んでください
ソフィー・ジ・アカデミーWEBキャンパスの新しい本、2008年10月〜12月は
Made to StickThe Starfish and the Spiderの2冊。
この2冊について学長からのコメントをご紹介します。
中身の立ち読み、そしてamazonのレビューと合わせて参考にしてくださいね。
(1) ★ ストーリーを楽しみながら 効果的な「伝え方」を学ぶ
Made to Stick
 by Chip Heath & Dan Heath (3,100円)
 → 立ち読みする
 →
 amazon.comのレビューを見る


私たちの言っていることは
どうしてすぐに忘れられてしまうのでしょう?

部下に重要なことを伝えても、
ぜんぜん覚えていない。

息子に大切なことを話しているのに
数日後、まったく頭に残っている様子がない。

生徒にテストに出るポイントを繰り返し教えても、
半数以上がテストで間違えている。

どうしてこういうことが起こるのでしょう?

でも一方で
「自然と多くの人の頭に残っているメッセージ」
というものも存在します。

「人の脳は生涯で10%も使われない」
「万里の長城は宇宙からも見える」
「コーラを飲むと骨が溶ける」

真偽のほどは別ですが、
これらのメッセージは多くの日本人の頭の中に
粘りつき、インプットされていると思います。

でも、誰かがこれらのメッセージを残すために
取り立てて努力をしているわけではなさそうです。

それなのにどうしてこれらのメッセージは
人々の頭の中に残り続けるのでしょうか。

覚えてもらえない私たちのメッセージと
自然に頭に残っているそれらのメッセージとは
何が違うのでしょうか。

どうすれば私たちのメッセージを
聞き手の記憶に残りやすいものにできるのでしょうか。


それを分析し、わかりやすく説明したのがこの本、
"Made to Stick"です。

"stick"というのは「粘りつく」
というような意味。

つまり人々の頭の中に粘りつき、
いつまでも記憶の中に残っているメッセージを
この単語で表現しています。

この本では人々の頭の中に粘りつき、
いつまでも記憶の中に残っているメッセージの例をたくさん集め、分析しています。

そして最終的にそれらのメッセージには
6つの共通点があると指摘しています。

また共通点の一つ一つを浮かび上がらせる
興味深いストーリーを数多く紹介しています。

単純に読み物として
これらのストーリーを読むだけでも
純粋に楽しめてしまいます。

そしてその面白さにつられて
数々のストーリーを次々と読み重ねていくと
ふっと「粘りつく」メッセージを作るためのポイントが
浮かび上がってきます。

そしてそのポイントが理解できると、
自分にも「粘りつく」メッセージを作れそうな気がしてくる。

本で学んだことを実践してみたくて
うずうずしてくる。

そんな本です。

Amazon.comでの評価も極めて高いものになっています。
200以上の読者レビューがあり、
かつ5点満点中平均4.5もの高評価を得ている本は
Amazon.co.jpの邦書の中にはほとんどないでしょう。
(amazon.comのレビューを見る)

もちろん未邦訳です。(2008年9月8日現在)


情報の量が増え、
さまざまなメッセージが多様なメディアを通して飛び交い、
自分が伝えたいメッセージが伝えにくい世の中になってきています。

そんな中で、より効率的に自分のいいたいことを
相手に伝えたい、
と思っている人に特に強くお勧めします。

部下とのコミュニケーション、
家族とのコミュニケーション、
生徒とのコミュニケーション、
ブログの読者とのコミュニケーション、
などなど、
さまざまなコミュニケーションを
効果的なものにするために、とても大きな手助けになるはずです。

(2) ★ 'ヒトデ' に学ぶ これからの組織やリーダーの在り方
The Starfish and the Spider
 by Ori Brafman & Rod A. Beckstrom  (3,100円)
 → 立ち読みする
 → amazon.comのレビューを見る


これからの時代の「組織」ってどうなっていくのでしょうか。

世の中はどんどん変化のスピードが増しています。
そしてどんどん複雑になっていっています。

そんな中で昔のような中央集権的な組織というのは
なかなか機能しなくなってきています。

会社で管理職をしている方は
これを肌で感じているのではないでしょうか。

その他にも、義務教育の荒廃などもそのいい例でしょう。

もっと身近では各家庭で
父権が弱くなっていることも
同じ現象かもしれません。

相撲界で最近力士たちが問題を次々と起こしているのも、
そうかもしれません。

つまりこれはビジネスの世界だけで起きているものではなく、
どこでも起こっている普遍的な現象なのです。

中央の偉い人が、
「鶴の一声」で下の人々に命令し
言うことを聞かせる。

こういうやり方は機能しなくなってきている。

そう言い切っていいのかもしれません。

ではいったいどうしたらいいのでしょうか?


その大きなヒントを示しているのがこの本、
"The Starfish and the Spider"です。

直訳すれば『ヒトデとクモ』という
ちょっと変わったタイトルになっています。

この本ではクモを旧来の中央集権型の組織、
ヒトデを新しいタイプの分権型組織に例えています。


クモは頭や胴体がハッキリと分化し、
当然頭にコントロール機能が集中しています。

しかしヒトデはハッキリと頭と胴体が分化していません。
ですからコントロール機能は
全身に分散しているといえます。

ゆえにクモは真っ二つにされたら
死んでしまいます。

ところがヒトデは真っ二つにされたら、
二匹になって生き続けます。

つまりヒトデ型である分散型の組織は、
厳しい環境になればなるほど、強みを発揮する、
という特徴を持っている
と著者は言っているのです。

ですからこのような組織は
これからの時代に非常に適している、
と言えるのかも知れません。

現在、このような組織は
インターネットの出現により
非常に数とその勢いを増している、
と説明しています。

そしてその特徴を、今の中央集権型の組織に取り込み
応用するためにはどうしたら良いか
というヒントをいくつかあげています。


今現在リーダー的立場にあり、組織作りに悩んでいる人や
これから将来リーダー的な立場になろうとしている人には
非常に参考になる本でしょう。


実はこの本、
すでに邦訳が出ています。

そして翻訳もよくできています。

ですから、さっと内容を理解するだけなら
邦訳されたものを読めばすむでしょう。

しかし、いつも言っているように
翻訳には「限界」があります。

あなたと著者の間に第三者が入る「伝言ゲーム」になり、
しかもそれを異言語同士で行うのですから、
ある程度情報が失われてしまうのは
どうしようもないのです。

どんな翻訳も3〜4割程度は
情報が失われてしまいます。


この本の内容を現実に応用するには
この失われた情報の必要な部分を吸収する必要があるでしょう。

そしてさらにもう一歩進み、
これらの情報を「知識」から「知恵」へと
昇華させることが必要となります。



そこで、今回はちょっとスペシャルな
「シントピカル読書」と呼ばれる方法で
この本を読み進めようと思っています。


これは1940年にアメリカで発売されて
今なおベストセーラーであり続けている
"How to Read a Book"
という本で紹介されている高度な読書法。
(邦訳版『本を読む本』)

ひとつのトピックについて
複数の本を読み、
それらの本の共通点などから
本質を浮かび上がらせる、という方法です。

本と本の間から知恵が浮かび上がってくる。
そんな不思議な感覚を体験できるはずです。



使用する本はまず"The Starfish and the Spider"の原書。

そしてその邦訳版『ヒトデはクモよりなぜ強い』。

さらに組織論の良著(日本語のもの)を2冊程度ピックアップ。

合計4冊の共通したテーマの良著を
一緒に読み進めて行きます。

(原書はこちらで用意します。日本語の本はこちらからamazonのリンクを後日お送りしますので、各自で購入してください)


さらに、
ホームページでWEBキャンパス生の学習サポートのために連載している
「いっしょに読もう」のコーナーに、
アメリカでリーダーシップ学を専門とした修士号を取得し
現在アメリカ・ケンタッキー州で経営アナリストとして活躍中の方を
ゲストライターとしてお招きします。
(詳しいご紹介は後日行います。お楽しみに。)

専門的な知識を持っておられる方と
「一緒に読む」ことでこの「シントピカル読書」は
さらに効果的なものになるはずです。


行動する洋書学部での初めての取り組みになりますが、
きっとかなりエキサイティングな経験になるはずです。


新しい時代のリーダーシップについて学び、
それを現実の世界に応用したい、
と考えている人はぜひこちらの本を選んでみてください。


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