英会話ができるようにならないよくある理由→英語のインプット量が少なすぎる

英語が本当にできるようになるためには、大量の英語を自分の中にインプットする必要があります。しかし、多くの人はインプット量がまったく足りません。コツコツ少量の文法練習などを正確にするより、大雑把に大量の英語をインプットした方が特に最初の段階では効果的です。大量にインプットしていくと、英文法を細かく覚えなくても自然と英文法的に正しく自然な英語表現が口から出やすくなっていきます。

【内容の要約】

  1. [問題]従来の英語学習の方法ではインプット量が絶対的に足りない
  2. [解決策]とにかく英語を大量にインプットして頭の中に「カオス」を作れ
  3. [具体策]エネルギーのこもった質の高い英語を選んでインプットせよ

 

洋書たち

1.[問題]従来の英語学習の方法ではインプット量が絶対的に足りない

従来の英語教育の中では1時間に1〜2ページほどの英語のインプットが普通でしょう。中学校や高校の授業ならそれが週数回あるでしょう。英会話スクールなら週に1回かもしれません。

週に1回2ページとすると年間で52週とすると104ページです。冷静に考えるとわかると思うのですが、「英会話ができる」ようになるために年間104ページ程度の英語のインプット量ではまったく足りません。

いくらこの104ページの中で一生懸命繰り返しても、その中をいくら正しく発音し、正しく文法を理解したとしても、英語の絶対量が足りなすぎるので、ほとんど話せるようにはならないでしょう。

 

2.[解決策]とにかく英語を大量にインプットして頭の中に「カオス」を作れ

新しい言語が話せるようになるためには、その言語の大量なインプットが必要になります。ゆっくり単語や文法をひとつひとつ積み重ねながら覚えていく、というよりは興味のあるものからごちゃごちゃでいいのでどんどん詰め込んでいって、頭の中でグチャグチャと混ぜてしまう、というイメージです。

従来の積み重ね型の英語学習は例えて言うならレゴブロックを下から重ねていくようなものでしょう。それに対してどんどんインプットしてごちゃ混ぜにしてやる方法はケーキを作るようなものと言えるかもしれません。

卵を入れ、小麦粉を入れ、バターを入れて、グチャグチャにかき混ぜたときは「めちゃくちゃになった」と思うかもしれません。でも、めちゃくちゃにして「カオス」が起こるからこそ焼き上げた時に新しい「秩序」が生まれ「ケーキ」になるわけです。

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レゴブロックを積み重ねただけの時には決して生まれてこない次元の異なる新しい「秩序」が、「カオス」から生まれてくるわけです。

英語が出来るようになるプロセスも同様で、このめちゃくちゃな「カオス」状態をあえて頭の中に作り出すことで、「あなたらしい英語」という新しい「秩序」が口から出てくるようになるわけです。

メチャクチャにインプットしていくことは最初は不安なものかもしれません。でも、それを恐れずにガンガンインプットしていくことで、やがてそれが熟成されて「あなたらしい英語」が生まれやすくなります。

 

3.[具体策]エネルギーのこもった質の高い英語を選んでインプットせよ

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ケーキの例えはわかりやすいかもしれないので続けます。

よりおいしいケーキにするためには、質の悪い材料をかき混ぜて「カオス」を作り出すより、良い材料をボールの中に投入して、質の良い「カオス」を作ることが必要です。より鮮度の良いエネルギーや生命力のこもった材料を使えば使うほど、良い「カオス」ができ、その結果質の高い「秩序」としての、おいしい「ケーキ」が出来ってくるわけです。

英語も同様です。良いエネルギーのこもった生命力のある英語をたくさんインプットすると、やがて時間とともに熟成されたあとにあなたの口から出てくるようになるあなたらしい英語は、より人に伝わる質の良い英語になっていきます。

質の良いたくさんの量の英語をインプットするには「洋書を読む」という方法は適しています。

良い洋書には質の高い英語がたくさん収められていますので、それを一気にインプットすることで、質の良い「カオス」を頭の中に短期間で作り出すことが出来ます。

また、「読む」という方法も「聞く」ことに比べると、大量のインプットをするためには適した方法です。

英語を音声で聞いた時に30分もかかるようなものでも、そのスクリプトを文字として読めば5分とか10分で読めてしまうものです。30分かかるところを5分で読めたとすれば6倍の効率になります。ですからまずは「洋書を読む」からスタートするのは、すごく良い方法です。特にあなたが本を読むのが元々好きなタイプの人だったら、強力におススメします。

洋書の多くにはその全文を読み上げた「オーディオブック」が存在するので、まず読んで大量インプットによる「カオス」を頭の中に作り上げたあと、電車に乗っている時間や車に乗っている時間などにそれを聞いて、今度は耳からインプットすることで「仕上げ」のようなイメージでリスニング力アップの促進を図りましょう。

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またその著者の講演ビデオなどもYouTubeなどで探して、最後に目と耳からのインプットでの「仕上げ」もしていきます。

当然ビジネス系の洋書なら、それを読んで仕事や実生活に応用してみることで、「体験」として体全体で英語をインプットしていくことも重要です。さらに仕事で応用してみたなら、その洋書の内容を日本語でいいので誰か他の人に説明することも、実は間接的に英語の内容のインプットになり得ますので利用しましょう。

このようなことをすることで、従来の英語学習の方法よりも圧倒的な量の英語のインプットが、楽しく自然に確保できるようになるはずです。

圧倒的な英語の量のインプットをするなんて、殺人的な量の勉強量が必要となるのでは、と思うかもしれません。しかしここであげたような方法を使えば、意外と楽にそして自然に相当量の英語インプットを継続的に行っていくことが出来ます。

ぜひまずは興味のある洋書をAmazon.co.jpなどで選ぶところから始めてみてください。

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