自分を成長させるコツ:2種類の「知識へのアプローチ」を見分けよ!

ソフィーでは知識に対するアプローチには2つの種類のものがあると考えています。両者は一見まったく同じ行為に見えますが、実はまったく異なる行為です。その違いは短期的にはほとんど表面化しませんが、長期的には大きな違いとなって現れてきます。あなたはどちらのアプローチでしょうか?

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【内容の要約】

  1. 【問題】勉強しているのに成果がなかなか出ない
  2. 【解決策】正しい「知識へのアプローチ」を見分け、意識する
  3. まとめ

1.【問題】勉強しているのに成果がなかなか出ない

自分自身を成長させていく上で、大人になっても常に学習を続けていくことは大切なことです。適切にその時の自分にあったテーマを選び学び続けていくことで、自分の自然な成長を促し、仕事の能力を上げ、人間としての魅力を増していくことができるようになっていきます。 しかし、場合によってはなかなかうまくいかないこともあります。自分なりに学習を続けているのにぜんぜん成長を感じられない、というケースもあります。また、まじめに勉強しているのにまわりの人から見たら成長するどころか、逆に頭が固くなっていってしまうように見える人もいます。どうしてこういう状態に陥ってしまうのでしょうか?

2.【解決策】正しい「知識へのアプローチ」を見分け、意識する

それはたいていの場合「知識へのアプローチ」の仕方が間違っているために起こります。ソフィーでは 「知識のアプローチ」の仕方は大きく2種類に分類することができると考えています。学習の成果を上げやすくして、自分の人間的な成長を自然に促していくためにはこれらをきちんと見分け、正しいアプローチを心がけていくことが非常に重要です。それではその2種類の「知識へのアプローチ」というのは、それぞれどのようなものなのでしょうか? 2つの「知識へのアプローチ」とは? ソフィーでは「知識へのアプローチ」を「ネガティブアプローチ」「ポジティブアプローチ」の2つに分類しています。それぞれどのように違うのか、具体的に説明していきましょう。

■誰のために?

img_method9知識への「ネガティブアプローチ」と「ポジティブアプローチ」のもっとも重要な違いの1つが、「誰のためにその知識を得ようとしているのか?」という点です。「ネガティブアプローチ」は「自分のため」だけに知識を集めようとします。自分を守ったり、自分を証明したりするために知識を集めようとします。たとえば、議論して相手を言い負かすことを好んで行う人は「ネガティブアプローチ」で知識を 集めている可能性が非常に高いです。 それに対し、「ポジティブアプローチ」の場合、基本的に「自分以外の誰か」のために知識を手に入れ、その誰かを楽しませたり、誰かの問題を解決したりするために 知識を使おうとします。

■行動

img_method8知識への「ネガティブアプローチ」をする人は、知識を得ること自体で満足してしまう傾向があるので、知識をわざわざ実践しようとはしません。そんなことをするのなら、その時間をもっと新しい知識 を得るのに当てたほうが有益と考えてしまいます。「ポジティブアプローチ」をする人は、得た知識を すぐに実践してみたり、現実に応用してみたりします。

■失敗

失敗することからは新しい学びを得られるので、表面的な失敗も、学習という意味では成功である、と捉えるのです。「ネガティブアプローチ」の人は知識を行動に移して失敗してしまったら、自分の面子 を失うことになるので失敗を非常に怖がります。そのためそもそも行動しないか、行動しなくてはいけ ないときには過度に神経質になってしまったり、失敗した時に大きな怒りを感じたりします。それに対し、「ポジティブアプローチ」の人は、知識を行動に移したりして失敗したとしても、その失敗を歓迎し、喜ぶ傾向があります。

■「無知の知」

「ネガティブアプローチ」の人は、知識が増えれば増えるほど、「自分はすでになんでも知っている」 という気持ちになっていきます。「ポジティブアプローチ」の人は、知識が増えれば増えるほど、自分 が知らないことに気づいていきます。いわゆる「無知の知」という状態へと近づいていきます。

■興味

GaikokuCat「ネガティブアプローチ」の人は、「自分はすでになんでも知っている」と思い込んでいきますので、 まわりの世界に対する興味は減り、目の前の人の気持ちの動きなどに、より無関心になっていったりします。「ポジティブアプローチ」の人は、どんどん「知らない」ことに気づいていくために、周りの世界に対する興味は加速的に広がり、視野も広がっていきます。

■他人への姿勢

「ネガティブアプローチ」の人は「自分はすでになんでも知っている」という気持ちになるため、知識を得れば得るほど、どんどん傲慢になっていく傾向があります。「ポジティブアプローチ」の人は、どんどん「知らない」ということに気がついていきますので、知識を得れば得るほど、謙虚になっていきます。

■説明

img_jirei7「ネガティブアプローチ」の人は、得た知識を難しい言葉で説明しようとします。専門用語をどんどん使い、比較的早口で説明したがります。「ポジティブアプローチ」の人は、得た知識を他人に説明する ときに、できるだけわかり易い言葉に噛み砕いて伝えようとします。たいていは専門用語でも小学生で もわかるような言葉に置き換えて比較的ゆっくりと説明していきます。

■協力vs競争

img_method10「ネガティブアプローチ」の人は知識を独占し、その独占した知識を持って競争し、他人を打ち負かそうとします。「ポジティブアプローチ」の人は知識を分けあい、共有し、その共有した知識をもとに他人と協力し合おうとします。

3.まとめ

これらをわかりやすく表形式でまとめるとこのようになります。

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この知識への2つのアプローチは、一見全く同じもののように見えるので混同してしまいがちです。ところが、こうやって比べてみるとわかるようにそれぞれの中身は全く異なるものであり、同じことをしているように見えても全く違った結果をもたらします。 それぞれのアプローチはこれほど明確に分類しきれないこともありますし、例外もあります。しかし、これらの違いをしっかりと確認し、自分が常に「ポジティブアプローチ」で知識に接するように 意識していると成果はどんどん上がりやすくなり、成長も加速しやすくなります。また他人の成長の サポートもよりしやすくなることでしょう。ぜひ今日から意識してみてください。

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