洋書を読むとどうして「英会話」ができるようになるのだろう?

洋書を読み続けていくと、もちろん英語の読解力は上がります。でも、それだけでなくリスニング力やスピーキング力など英会話力も上がっていきます。なぜなのでしょうか?その理由はいくつかあるのですが、ここではこういう現象に気が付くようになった経緯と、それが起こる理由のひとつについての考察をお話していきます。

【内容の要約】

  1. 最初は「経営者向けのビジネス洋書を読む講座」からはじまった
  2. その講座の生徒たちに予想外の成果が起こりはじめた
  3. 私自身にも予想外の変化が!
  4. 英語の話題が増えれば英語の会話は弾みやすくなる

1.最初は「経営者向けのビジネス洋書を読む講座」からはじまった

現在「『読む』からはじめる英会話スクール ソフィー・ジ・アカデミー」として運営しているスクールは、実は最初は「英会話スクール」ではありませんでした。

もともとは私が20代後半にスタートした学習塾の経営に役立てるために読んでいたビジネス系の洋書を他の経営者に紹介するための講座でした。

私は自分で立ち上げたのに、なかなか生徒が集まらなくて苦しんでいた「新しいタイプの学習塾」の経営をなんとかしようと、日本語のビジネス書を読み尽くしたあと、洋書に手を伸ばすようになりました。

読書猫

それがあまりにも面白く役に立ったために、他の経営者仲間たちにぜひ紹介したい、と思うようになりました。そこではじめたのが「経営者向けの洋書を読む講座」です。当初は「経営者英語大学」という名前の通信講座でした。時間がない経営者たちのために、洋書から自分に必要な情報だけをピックアップし、必要な部分だけを理解し、すぐに自分の仕事に生かせるようにするためのスキルを教える、というような講座だったのです。

英語力アップなんて目標としては二の次で、とりあえず手持ちの英語力で日本では手に入らない英語情報から必要な情報を抜き出して、経営改善に活かせれば良い、というものでした。

極端な話し、英語を読み違えたとしても、経営改善のための良いアイデアが浮かびさえすれば、それでいいじゃん!という感じでした。

私はアメリカの留学時代に、「授業やテストに必要な情報だけを教科書から抜き出す」ということを自然と行っていました。ですから中学生英語とその英語の内容に対する興味があれば、洋書からかなりの情報を短時間で引き出せるようになる、ということを経験的に知っていました。

私が普段読んでいてこんなに面白いと思っている洋書を、ひとりで興奮して読んでいるだけなんて、とってももったいないしつまらない気がしました。だから、ぜひとも他の人に洋書を手っ取り早く読むスキルを体系化して紹介し、洋書の内容をシェアしたかったのです。

2.その講座の生徒たちに予想外の成果が起こりはじめた

その講座は始めから非常に好評で、数多くの人が洋書から経営のヒントを短時間で抜き出せるようになっていきました。

そしてその結果として、数ヶ月で明らかに英語のリーディング力も上がり始めました。

まあ、これは予想できた反応でした。

最初はわからない英語がいっぱいあっても、繰り返し読み込んでいくうちに同じような英語表現に繰り返し出会いますし、英語そのものにも慣れていくので、読む力もアップしていくだろう、とは思っていました。

ただ、予想外だったのは、かなり早い段階で「リスニング力」の向上が多くの人に見られたことです。TOEICのリスニングの点数が急に上がった人が現われたり、飛行機の機内アナウンスの英語が「突然聞き取れた」と言い出す人が現われました。

そしてさらに驚いたのは、スタートしてから半年以上経つと「スピーキング力」が上がった、と言い出す人も現われました。しかも最初にそういうことを言ってきたのは、結構年配の方でした。経営者同士の交渉の場で(相手はアメリカ人)、いつも通り通訳を伴っていったのですが、「気がついたら通訳抜きで英語で話していた」と言うのです。

会話猫

それぞれ細かい状況は違うものの、同じようなことを報告してくれる人は次々と現われました。

最初はどうしてこういうことが起こるのか、まったく理解できませんでした。

特に「スピーキング力」に関しては、はじめのうちは「気のせいだろう」としか思えませんでした。でも、そういう人が複数でてくると気のせいではないんだろう、と思うようになりました。

3.私自身にも予想外の変化が!

そのうち、この講座をはじめて数年経った時に、私自身も明らかに「英会話力が上がった」という実感を感じるようになりました。講座をはじめて数年後、自分で何十冊かの洋書をすでに読み終えていたある日、数年来のカナダ人の友達に「英語が前よりスラスラと口から出てくるようになった」と言われました。自分ではそんな意識はなかったのですが、確かにそういわれれば前よりも「英語を話している」ということを意識しないで話せるようになっていましたし、自分からどんどん「これ知ってる?」という感じで、洋書から得た面白い知識を教えてあげようと、英語で話しかけることが増えてきていました。

そしてその時にようやく気がつきました。「洋書を読み続けていると話題がふえるから、会話力があがっていくのだ」と。

もちろん日本語での会話力も上がっていたのだと思います。ただ、英語に関しては、洋書を使って直接英語の話題をインプットしているので、頭の中で「日本語→英語」に翻訳する必要がなく、「英語→英語」でスラスラと英語の会話として言葉が出てくる、という変化がより実感できました。

逆に洋書でインプットした内容を日本語で説明する時に、「英語→日本語」に直すために言葉に詰まるような場面はよくありました。

4.英語の話題が増えれば英語の会話は弾みやすくなる

日本語だって日本語の文法をよく知っている人が、必ず会話上手な人か、というとそうではありませんし、難しい言葉を知っている人が、おしゃべり好きか、というとそうとは限りません。

だから当然、英語の文法がいくら完璧でも、話題がなければ話しは弾みません。英単語をいくらたくさん知っていても、話す内容が思い浮かばなければ、会話になりません。

楽しい会話が出来るようになるためには、そういうものよりも相手が喜んでくれるような「話題」がまずは必要です。そしてビジネス洋書を読んでいくことによって、そういう「話題」が自分の中にどんどんストックされるので、英語の「スピーキング力」が「結果として」上がっていくのです。

今までスクールなどで英会話のトレーニングをいくらしても、なかなか英会話力が上がらない、と思っていた人は、ぜひ一度このビジネス洋書を読んでいく、という方法を試してみることをお勧めします。

まずはビジネス洋書から得たヒントで「自分の仕事や生活を改善する」ということができるようになります。そして「結果として」英語のリーディング力はもちろん、リスニング力やスピーキング力も自然と上がっていくはずです。