「日常英会話ができるようになりたい」というのを目標にするのは間違いである

私たちの多くは英語学習の目標として「最低、日常英会話くらいはできるようになりたい」というようなものを掲げがちです。しかし、この目標が達成されることはなかなかありません。なぜなのでしょうか?それは英語の学習方法とか語学の才能とかそういったものとは全く別のところに、実は原因があるのです。

【内容の要約】

  1. [問題]「日常英会話ができるように」と目標を立てても、いつまでたっても達成できない
  2. 「日常英会話」というものは存在しない。存在しないものは達成できない
  3. 日本にいる人が英語学習の目標をより具体的にする2つの方法

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1.[問題]「日常英会話ができるように」と目標を立てても、いつまでたっても達成できない

英語の学習を進める際に、多くの人は「日常英会話ができるようになりたい」という目標を立てます。しかし、この目標はほとんど達成されることはありません。

本屋さんでいろんな英語学習本を買ってみたり、通信講座で英語の勉強をしてみたり、英会話スクールに通って一生懸命いろいろやってみても、「日常英会話ができるようになりたい」という目標は達成されません。

もしかするとそういう人は「私には英語の才能がないんだ」と思ってしまっているかもしれません。そしてたくさんの努力をしてきたのに、結局あきらめてしまっているかもしれません。

でも、大丈夫です。その目標が達成できなかったのは、英語の才能がどうのこうの、という理由によるものではありません。それが達成できなかったのはもっと別の、結構意外なところに原因があるのです。

2.[理由]多くの人にとって「日常英会話」というものは存在しない。存在しないものは達成できない。

「日常英会話ができるようになりたい」という目標が達成されることがないのは、いったいなぜか?それは「日常英会話」というものが、かなりあやふやなものだからです。そして、多くの人にとって「日常英会話」などというものは、実は存在してないからです。

日常的に話す英会話って、人によって結構違います。日本からアメリカに派遣されている駐在員の人が話す日常英会話と、その旦那さんに付いてアメリカにやってきた奥さんが話す日常的な英会話は結構違います。また、同じ日本から来ているアメリカ駐在員でも、その業種によって日常的に使う英語はかなり違ってくるはずです。もちろん、アメリカ駐在員と、メジャーリーグで活躍している日本人プレーヤーたちが使う日常的な英会話もかなり異なります。

つまり「日常英会話」というのは、その人によって定義が結構違うのです。だから、その人なりの「日常英会話」というものがしっかり定義されていないと、なかなか達成できないのです。

そして日本で「日常英会話ができるようになりたい」という人の多くは、別に将来英語圏で生活しようと思っているわけでもなかったりしますから、そもそもその人にとっては「日常英会話」というもの自体が今も将来的にも存在すらしていないわけです。当然、存在していないものは、達成することはできません。

3.[解決策]日本にいる人が英語学習の目標をより具体的にする2つの方法

ではどうしたらいいのでしょうか?日本にいながら英語を身に付けたいと思っている人たちはあきらめるしかないのでしょうか?

そんなことは決してありません。方法はあります。 どの目標もそうですが、目標達成のコツはその目標を漠然としたものからより具体的なものにしてあげることです。ここで言えば「英語を身に付けたい」というその人にとって漠然としていた目標を、より具体的なものにしてあげれば良いのです。

「英語を身に付けたい」という目標を具体的にするには、たとえば次の2つの方法が考えられます。

(1)「日常英会話」を具体的なものにする

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1つめの方法は「日常英会話」をその人にとってより具体的なものにする、ということです。
つまり「実際に英語圏に住み始める」ということ。もしくはその計画を立て始める、ということです。

実際に英語圏に住み始めれば、その人にとっての「日常英会話」というのが何なのかが具体的になるので、その目的はあっという間に達成されてしまいます。もしくはそのための計画をたてる、たとえば「2年後にアメリカの大学に留学する」という目標を立てるだけでも、アメリカの大学生が使う日常英会話ってかなり限定されてきますから、目標はかなり達成しやすくなります。この場合、たとえば「メジャーリーグで活躍する日本人選手が使う日常英会話」の多くは不要ですから、切り捨てていいことになります。

もしくは日本国内にいながら、英語を話す友人を作るとか恋人をつくるとかそういう方法も考えられます。または英語が社内公用語の会社に入社してしまうとかいう方法もあるかもしれません。

(2)もっと「別の具体的な何か」(たとえば「洋書が読めるようになる」など)を目標にする

英語圏に住むとか英語圏出身の恋人を作るということが難しい場合は、もっと「別の具体的な何か」を目標にすればいいと思います。
naked-economics-with-wordsたとえば「経済に関する英語の本が読めるようになる」という目標はより具体的で達成しやすいものでしょう。

この方法はインターネット書店が発達し英語の本が手に入りやすくなった現在では、非常におすすめの方法です。Amazon Kindleを使えば、興味を持った洋書をすぐに手に入れて読み始めることができますし、それらを持ち運んで通勤通学中に読むことだって容易です。

経済のベストセラーをいくつかピックアップし、邦訳と照らし合わせたりしながら数冊読み込んでいけば、毎日30分、1年も続ければだいたいの内容は読めるようになると思います。(個人差はあります)

もしくは他の分野でもいいでしょう。脳科学?心理学?マーケティング?経営学?時間管理?交渉学?組織論?リーダーシップ論?とにかく自分が興味を持てそうな分野を選んでピックアップしそれに関する良著を複数冊読み込んでいくのです。これはうまく行けば非常に楽しいですし、もしかしたら仕事にも役立ちますし、お金もあまりかかりませんし、英語力も上がります。

まとめ

これまで「日常英会話ができるようになりたい」という目標を掲げてうまく行かなかった方はぜひこの内容を参考に自分なりに目標を再設定してみてください。もちろんすぐにピッタリの目標が思い浮かばない人もいるでしょう。でも、時間をかけて探していくうちに次第にぼやけていたものが見えやすくなっていって、いずれ自分にピッタリの英語学習に関する目標が見つかってくると思います。ぜひ試してみてください。


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