英語のリーディング力を上げると、仕事力が「10倍」アップする理由

英語にはリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングなど、いくつかの側面があります。そして多くの英会話スクールではリスニングやスピーキングに優先して取り組むのでしょう。しかし、私たちはこれからの時代はリーディングに先に取り組んだほうが良い、と考えています。ここではその理由をお話します。

【内容の要約】

  1. [現状]インターネットの普及:13億ページを突破!
  2. [問題]日本語しか読めないと手に入れられる情報量が限られてしまう:英語のweb数は全体の50%以上
  3. [解決策]英語のリーディング力を優先的に上げるべし!

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[現状]インターネットの普及:13億ページを突破!

インターネットの発展は本当に目覚ましく、私たちの生活を大きく変えつつあります。インターネットが出始めたばかりの1990年の最初にはまったく考えられなかったような便利さを、私たちの多くはインターネットから手に入れることができました。

気になった言葉を図書館へ行って事典を引かなくても電車に乗りながらすぐに調べることができたり、外国の友達にいつでもどこからでもメールやチャットなどで連絡を取ることができたり、足をけがしてしまって、家からなかなか出られなくても、家の中からほとんど何でも買うことができてしまったり、本当に20年前には考えられなかった生活が、当たり前のように存在しています。

インターネットの発展は2007年にiPhoneが発売されて、スマートフォンが普及し始めてからは、さらにその発展のスピードは増したように見えます。そしてその発展の勢いは今後ますます増していきそうです。

インターネットのwebサイト数は急増中で、”Internet Live Stats”では今現在のその数と増え方をリアルタイムで見ることができます。このページによれば、私が2018年2月20日時点で全世界合計で13億ページを超えているようです。

 


[問題]日本語しか読めないと手に入れられる情報量が限られてしまう:英語のweb数は全体の50%以上!

インターネットはさらに情報が蓄積されていく

当たり前のことですが、より良い仕事をする上で、より良い情報を手にすることはとても重要なことです。そして急増するwebサイトの数を見れば、インターネットを使って情報収集することが今後さらに便利になっていくことは、予想がつきます。

webサイト数の増加に伴い、webサイト同士のアクセス獲得競争はどんどん激しくなっていきます。競争に勝つためには、これまでよりも優良な情報をアップしていくことが必要ですですからネット上の良い情報はこれまでよりもさらに増えていくはずです。今までは身内や親しいお客さんにしか共有されなかった質の高い情報が、インターネット上で公開されることが今後は今よりももっと増えてくでしょう。

しかし日本語のウェブサイトは決して多くはない

ただ、そうなってきたときに日本語しか読めないと、インターネットの発展から受けられるメリットは極めて限られてきてしまいます。なぜか。それは世界中のwebサイトの総数のうち、英語のサイトのものは圧倒的に多いからです。そして日本語のものはそれに比べ圧倒的に少ないからです。

World Wide Web Technology Surveysというサイトによれば、
全webサイトのうち、なんと51.5%が英語のwebサイト、それに対して日本語のwebサイトはわずかに5.1%にすぎないそうなのです。(2018/2/20現在)


http://w3techs.com/ の2018年2月20日現在のグラフを抜粋

英語のサイトは圧倒的に多い

このデータは同時に英語の情報がウェブの世界では圧倒的に大きな割合を占めていることを示しています。世の中に言語の種類は沢山あるにもかかわらず、なんと半分以上が英語のサイト。2位以下を大きく引き離しています。

日本語のページ数と英語のページ数を比べれば10倍以上。これはつまり、少なくともこのブログを書いている時点では、英語が読める人と日本語しか読めない人の間にはアクセスできる情報量が10倍以上も違いがある、ということなのです。

英語が読めない人と英語が読める人を比べた時、少なくともインターネット上だけの話で言えばアクセスできる情報量は10倍以上もある、と言えるのです。

[解決策]英語のリーディング力を優先的に上げるべし

じゃあ、英語が今現在できない人はどうしたらいいのか、というと、答えは簡単。「英語のリーディング力を優先的に上げる」ということをすればいいのです。

リスニングやスピーキングは後回しでも良いのかもしれない

思い切ってリスニングとかスピーキングとかは後回しにしてもいいのかもしれません。音読とかシャドーイング学習とかそういうのは、まずやらなくていいでしょう。オンライン英会話みたいなサービスも、後回しか、少しずつでも良いかもしれません。ロールプレイイング中心の英会話スクールに行くならオンライン英会話で良いでしょうから、必要ないかもしれません。時間がかかる割にすぐにリターンがなさそうなものはとりあえず切り捨てて、リーディング力を最優先課題として取り組むのです。

文法も最低限で良い

しかも、文法とかは最低限で良いと思います。中学卒業程度の英語力があれば、十分です。仮定法とかそういうのは知らなくたってざっくりと読むことは可能です。細かく一語一句読んでいくようなスキルは不要なので、自分や自分のお客さんが必要な情報だけをつかんでくるスキルがあればいいのです。とりあえず手持ちの英語力で、必要な情報だけを取り出すことを意識し、英語を道具として利用しましょう。

これは思ったほど難しいことではありません。

たとえば、最初に紹介した全世界のウェブ数のデータ。これは「世界のウェブ総数を教えてくれるサイトはないかな?」と思い “total number website”という検索語でググっただけ。中学レベルの英単語をいくつか入れて、検索しただけです。

「難しい」という思い込みさえ外せれば、案外簡単に誰にでもできます。

ぜひ試してみてください。

で、そういうことをしていると、うれしい副作用として英語力全体が高まってきます。英語の読解力はもちろん、聞き取り能力やしゃべる能力、さらにはライティングの能力も自然についていきます。

英語を道具として使い、インターネットを中心に英語サイトを見たり、動画を閲覧したり、洋書を買って読んでみたり、そしてそこから得た情報を実践したり、ということを継続していると3年もしたら、結構当たり前に英語が読めるようになっていると思いますし、聞くのもしゃべるのも前よりずっとできるようになっているはずです。

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