英語学習者に「洋書で英語学習をするべき」タイミングを知らせる13のサイン

洋書を使って英語力アップしていく方法は、多くの人にとって非常に効果的です。しかし当然ですが、すべての英語学習者が洋書を使った英語学習をすべき、と言っている訳ではありません。洋書を使わない学習法のほうが適している場合もたくさんあります。では、どのケースだと洋書を使ったほうがうまくいくのでしょうか?ここではそれを見極めるためのいくつかの「サイン」を紹介していきます。 book-shelf-drucker

どのような人がどのようなタイミングで洋書を使った英語学習をすべきなのか?

ソフィーでは洋書を使った英語学習をおすすめしています。この学習方法を使うことによるメリットは数多くあり、このブログ内でもたくさん紹介してきています。

とは言え、すべての英語学習者にこの方法をおすすめしているわけではありません。英語のまったくの初心者はこの方法で英語学習をするのには向いていないはずですし、とりあえずあいさつや観光地で買い物する際の英会話だけ習得できれば良いという人にもお勧めしません。

では、どのような人がどのようなタイミングでソフィーでおすすめしているような形で洋書を使った英語学習をしていくと良いのでしょうか?

「洋書で英語学習をするべき」を知らせる13のサイン

実は洋書を使った英語学習をするべき段階にさしかかった人が感じる典型的な「サイン」というものが存在します。今回はそれらのサインを13個にまとめて紹介してみましょう。

【サイン1】「英語の単語力がない」と感じた時

英語を話していて、もしくは英文読んでいて「英語の単語力がない」と感じてしまう時は洋書を使った英語学習をする非常に良いタイミングです。

こういう時、多くの人は単語の本を買ってきて、ひたすら単語力だけを勉強しようとします。でも、そうやって勉強してもなかなか単語力は付かないもの。なぜならそれはまるで木の葉っぱだけを一生懸命集めているようなものだからです。木の枝や幹がないと、バラバラと落ちていってしまい、脳の中には残っていかないからです。

しかし、洋書を読んで生きた文章の中で単語力をつけていくと、枝や幹がしっかりとしてくるので、単語は記憶の中に定着しやすくなっていきます。

さらに詳しくはこちらの記事に書いてありますのでぜひお読みください→『英単語の究極の覚え方

【サイン2】「英語の表現力が薄っぺらい」と感じた時

英語を喋ったり、英文を書いたりしていて「英語の表現力が薄っぺらい」「言いたいことが上手に表現しきれない」と感じた時も、洋書で英語学習をする良いタイミングです。

教科書に書かれているような表現を丸暗記しても、たいていは薄っぺらい表現しか口から出てきません。表現力というのはエネルギーのこもった生きた言葉をインプットすることで次第に育っていきます。教科書の無機的な言葉をインプットしても、口から出てくるのはせいぜい無機的な表現だけ。豊かな表現力を身に付けたければ豊かな英語表現をインプットしていかなければいけないのです。そしてそのために洋書を読んでいく学習法は最適な学習法のひとつなのです。

こちらに関してさらに詳しくはこちらの記事をお読みください。→『いくら勉強してもなかなか英会話ができるようにならない理由:「英語のエネルギー」の問題

【サイン3】「英語学習がつまらなくて、なかなか続かない」と感じた時

英語学習は継続しなければ成果は上がりません。しかし、無機的な言葉をインプットしていくだけの学習法は、面白くないのでなかなか続かないもの。

ですからそのような状態に繰り返し陥っているなら、洋書を使った英語を試す絶好のチャンスです。好きな洋書を選んで読んでいく学習法は単純に楽しく、しかも役に立ちます。だから、多くの人にとってかなり続けやすいのです。

特にもともと日本語でも本をよく読む方には向いている学習法でしょう。

【サイン4】「仕事が忙しくて、英語の勉強時間がなかなか割けない」と感じている時

働き盛りのビジネスマンや子育て真っ盛りのお母さんなどは、英語学習をしたくてもなかなかまとまった時間がとれなかったりするでしょう。しかし洋書を使った英語学習なら大丈夫。なぜなら今はkindleで洋書を手軽に持ち運べるので、スマホにアプリを入れておけばどこでも思い立ったときに洋書が読めるからです。そしてaudibleを使えば、車の運転中や歩いて移動の最中、散歩の最中でも耳から洋書の内容をインプットしていくことも可能。細切れの時間を有効に使うことができるのです。

また直近のビジネス上などの問題を解決するために洋書を読んでいく学習法は、忙しいからこそその洋書を読む必要性があったりするので、優先的に時間を取らざるを得なくなってくる、という点も大きなメリットです。

【サイン5】何のために英語学習しているのかわからなくなった時

特に目先で英語の必要性はないけど、英語を勉強したいな、と思って英語学習をしている人は、途中で「なんのために英語の勉強をしているんだろう?」と疑問に思ってしまって、モチベーションが下がってしまったりするものです。

そこでそう感じてモチベーションを失っている時にこそ、洋書を使った英語学習を試してみるべき絶好のタイミングのひとつです。

仕事や私生活上の問題を選び、その問題を解決するための最新情報を洋書から収集していく、というような目的設定をすれば、英語学習に意味を感じることができるようになってきます。

【サイン6】「単語やイディオムは覚えているのに、なかなか口から出てこない」と感じた時

単語やイディオムは覚えているはずなのに、いざ会話の段階になるとその言葉が口から出てこない、というケースはよくあります。これもテスト勉強として英語を勉強してきてしまっているために起こる現象です。

テスト向けの勉強で「意味記憶」になっている記憶を洋書を読んでその内容を実践していくという学習法に切り替えることで「エピソード記憶」に変わります。そしてそれによって会話の時にその記憶を自然に引き出しやすくなっていきます。

【サイン7】「英語の長文が読めない」もしくは「英語を読むのが遅い」と感じた時

単語や文法などを積み重ねて学習をしているとどうしても長文を読むのは遅くなってしまいます。その結果テストでは長文読解の点数が上がりにくかったり、仕事で英語を読むときにも読むスピードが遅く、仕事がなかなかはかどりにくくなってしまったりします。

しかし洋書を読む学習法をすることで、大量の英文を処理できるようになるので、英語の読解スピードが飛躍的に上がりやすくなっていきます。

【サイン8】「挨拶や自己紹介はできるけど、その後の話題に詰まる」と感じた時

“Hello, how are you?”, “Nice to meet you.”, “My name is・・・”などの一連の挨拶や自己紹介は流暢に話せるのに、それ以上の会話になるとだんだん言葉が出なくなってしまう、というような場合は、結局「英語で話す話題」の数が少ないのが一番の原因です。

興味のある洋書を読んでいくことで、英語で話せる話題がどんどん増えていくので、自己紹介の後の話題にも次第に困らなくなっていきます。

【サイン9】「会社の商品については話せるけど、それ以上の話題が続かない」と感じた時

展示会などで会社の商品については、練習の甲斐あって英語で流ちょうにしゃべれるようになったのに、それ以上の話題になると言葉に詰まってしまう、というケースもよく見られます。

商談をスムースに進めるためには商品の説明ももちろん大切ですが、その他の雑談も楽しく行いながら人間関係を深め信頼を勝ち取っていくことも重要です。その雑談をするための英語力を身に付けていくのに洋書を使った英語学習は大きな力を発揮します。

【サイン10】「永遠の英語中級者から抜け出せない」と感じた時

そこそこ英語は得意だけど、中級者で止まっていて、それ以上はなかなか上達しない、と感じている場合は洋書を使った英語学習はピッタリです。どうしても「英語の勉強」に終始してしまっているために殻を破れないでいる可能性が高いです。

洋書を使って「英語の学習者」から「英語を使う人」へと脱皮することで中級者を脱出することができるようになります。

【サイン11】「TOEICなどの点数は良いけど、現実の場面では英語が実はあまり使えない」と感じている時

テストの点数が良いのに現実の中では英語にあまり自信がない、という人は結構います。これも「英語の勉強」の枠にとらわれすぎてしまっていて、それに終始してしまっているから起こる現象です。

洋書を使った学習に切り替えることで「英語を勉強する人」から「英語を使う人」へとアイデンティティを移行させることができるので、英語の本当の実力が上がりやすくなっていきます。

【サイン12】「他の英会話スクールに通ったり他の学習法を試したけど効果が上がらない」と感じている時

一般の英会話スクールではロールプレイイングなどに終始してしまうことが多いので、なかなか個性豊かな英語の雑談力が育っていきません。そのためなかなか本当の英語力が育っていかないのです。

洋書を興味にあわせて選んでいく学習法にすることで、この壁を比較的簡単に打ち破っていくことができるようになります。

【サイン13】「英語留学して帰ってきたけど、だんだん英語力が落ちてきてしまっている」と感じている時

英語圏に留学しても、日本に帰ってきて英語を使わないでいれば、英語力がどんどん落ちてしまうのは当たり前のことです。

洋書を使ってビジネス力などを高めつつ英語に日頃からふれていれば、日本に帰ってからも英語力を継続的に高めていくことができるようになります。

これらのうち、1つでもサインを感じたら

もしこれらのサインのうち、1つでも自分の中にサインを感じたら洋書を使った英語学習を検討してみましょう。オンライン書店の発達や電子書籍・オーディオブックの普及により、今の時代は洋書を使った英語学習が極めてしやすい時代になってきています。本を買って試してみることにリスクはほとんどありません。

ぜひこのブログ記事の内容などを参考にしながら、自分の好きな洋書を選ぶところからスタートしてみてください!

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