洋書を使った英語学習を成功させるためには「洋書を読む」ということを習慣にするのがもっとも重要なことのひとつ。そこで今回は、職場や学校に行く前の朝の時間に取り組めそうな習慣化のためのアイデアをまとめて紹介してみます。
洋書を使った英語学習を成功させるためには、「洋書を読むことをいかに早く自分の生活の中に定着させ習慣化できるか」が重要なカギのひとつです。しかし、新しい習慣を作る、ということは多くの人にとって簡単なことではありません。毎日忙しい中でどうしても時間がとれなかったり、つい忘れてしまったりするものです。ではどうすればうまく習慣にしていくことができるのでしょうか?
それにはまず「自分にぴったり合った習慣のパターン」というのを見つけることが重要です。洋書を読む、ということを1つとっても、実はいくつもの細かいルーティンのパターンがあり、それらの中から自分に最適なものを選んだり、自分なりに微調整をして自分のものにしていく、という作業が必要です。
今回は特に朝のルーティンに絞り、洋書を読むことを習慣化するための13のアイデアを紹介してきましょう。
☀朝のルーティン13のアイデア
朝型の人と夜型の人とで違いがあるので一概には言えませんが、一晩寝て頭の中が整理されている朝は、比較的洋書の細かい部分に意識を向けてもいい時間帯なのかもしれません。そこで朝のルーティンとしてはそういった細かな部分への意識集中が必要とされる作業を選びました。また一日の始まりということで、その日一日が気分よく生産的に過ごせるための準備となるような活動も選びました。
1.20分早起きをする
20分だけ目覚まし時計を早くセットし、早く起きるようにしてみましょう。そして洋書を読むための時間を確保します。前の日の夜に机やテーブルの上に洋書を開いておいておけば、次の日の朝スムースにスタートできるのでおすすめです。
2.トリガー・ドリンクをいれる
洋書を読む前に、その行動のトリガー(引き金)となるような、ドリンクをいれるのもいいでしょう。コーヒーや紅茶など好きなドリンクをいれているうちに少しずつ目が覚めて、集中する準備ができていきます。
3.トリガー・スペースへ行く
朝早く起きたら、すぐに身支度をして出勤し、職場近くのお気に入りのコーヒーショップなどに行くようにするのもいいかもしれません。その場所に行くこと自体が洋書を読むという行動のトリガーになり、スムースに洋書の世界に入りやすくなったりします。
4.トリガーBGMをかける
かならず決まったBGMをかける、というのも習慣化には有効なことがあります。朝に洋書を読むのにぴったりな音楽を選び、毎朝かけるようにしてみるのもいいでしょう。コーヒーショップで読むのなら、スマホにその音楽をダウンロードし、イヤホンで聴くといいでしょう。
5.モーニング・リーディングをする
朝は細かい部分に意識が向きやすい人が多いので、「トップダウン」方式のリーディングの「ダウン」の部分に適しているのかもしれません。通学コースの生徒は前のクラスでの受講範囲の中で特に気になった部分をじっくりと読み込む時間に当てても良いでしょう。通信コースの生徒は他の時間に学習ステップに沿った受講を進めた後で、復習としてじっくり読み込んでみたいところを選んで読んでいくと良いでしょう。
6.モーニング・ライティングをする
洋書を読むのではなく、読んで思ったことや考えたことなどを書き出す時間に当てるというのも良い方法です。ノートやワープロにとにかくメチャクチャで良いので頭に浮かぶことを書き殴っていきます。こうやって頭の中にあることを外に出してしまうことで、自分の考えが整理され、次のインプットが圧倒的にしやすくなります。
7.モーニング・リスニングをする
選んだ洋書にオーディオブック版がある場合、朝の通勤時間をこのオーディオブックを聴く時間に当てるのも良いでしょう。すでに洋書で読んでいるところを復習として聴くのがよいと思います。
(オーディオブックの具体的な利用方法についてはこちらのブログ記事をご覧ください。→『洋書での英語力UPにオーディオブックを活用すべし!リスニング力もリーディング力も同時に向上させる方法』)
8.洋書でモーニング・マインドセットをする
その日の一日をどんな気分で過ごしたいかを考えた上で、過去に自分が読んだ洋書を1冊選び、読み返します。読み返すことでその日のマインドのトーンをプリセットすることができるようになります。
(このあたりのより詳しい説明についてはこちらのブログ記事をご覧ください。→『行動経済学から学ぶ「洋書を使って自分の成長を促進させる方法」プライミング効果の利用』)
たとえば今日は仕事を効率的にこなしたい、と思うのなら “The Power of Less“や “The Now Habit”を読み返してみると良いかもしれません。今日は大事な交渉があるのでそれに向けて気分を高めていきたい、と思うのなら “Getting to Yes“や “Getting Past No“が最適でしょう。今日は職場の人間関係の改善を意識したい、と思うのなら “How to Win Friends and Influence People“や “5 Languages of Appreciation“などが良いでしょう。今日は会議に向けて戦略的な思考を高めていきたい、と思うのなら “Positioning“や “Playing to Win”、もしくはドラッカーの著作などは良いでしょう。
9.モーニング・講義リスニングを行う
生徒の中には朝食や出勤の支度をしながら毎朝講義CDを聴いているという人もいるようです。一度読んだ部分の復習などに活用するといいでしょう。
10.通勤電車の中で洋書を使ったモーニングマインドセットを行う
kindleでこれまで読んだ洋書をダウンロードしてあれば、電車の中でその日にセットしたいマインドを決めて、kindle本を選んで、マインドのプリセットに使うこともできるでしょう。
11.通勤時間にオーディオブックを使ったモーニングマインドセットを行う
電車や車の中で過去に読んだ洋書のオーディオブックを聞きながらマインドセットをしていく、という方法も有効です。
12.モーニング・ソーシャルを行う
InstagramやFacebookで朝行った学習内容などをアップすることで、一緒に学ぶ仲間に刺激を与えたり、逆に刺激をもらったりすることができ、やる気を起こしやすくなるかも知れません。
たとえばソフィーではInstagramでハッシュタグ#sophyacをつけて生徒同士が学習内容をシェアしあって刺激しあっています。
その他様々なハッシュタグで知っている人や見知らぬ人同士で学習意欲を刺激し合う取り組みがInstagramでは起こっているようです。
13.「一日一語」の精神で、続けることを優先事項とする
この「一日一語」は恵比寿生のN.H.さんがソフィーMeetupで公表してくれた言葉。彼自身が洋書を読むことを習慣化するために「やる気が出ないときは一日一語だけでも良いので、洋書を毎日読むようにする」という目標を掲げたことで、洋書を読む習慣を作るのに成功した、という話をプレゼンしてくださいました。Meetupに当日参加してくださった多くの方にこの言葉が刺さったようで、この言葉を意識して習慣化に取り組んで成功している生徒はその後じわじわと増えています。体調や気分のアップダウンは誰にでもあるものですから、この言葉を胸に、無理せずマイペースで続けるようにすると成功しやすくなるかもしれません。
まとめ:まずは1つ、ピンとくるものから試してみよう!
それぞれの性格や生活のパターンなどによって、取り組みやすいものや効果が出やすいものは異なると思います。最初のうちはうまく行かなくても、ちょっとした工夫や微調整で急に習慣化がうまくいくようになる、ということもよくあります。
とにかく試行錯誤を楽しみながら、まずは小さな一歩から「実験」のつもりで取り組んでみてください!