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- 「スターバックス復活の理由」から学ぶ経営学
目標が大きすぎて何から手を付けていいのかわからない人へ
Self-Actualization 106 – 自己実現学106
【自己実現学106】 “Little Bets” by Peter Sims
テキスト代:2,200円(税込 2,420円)
「夢は大きく持て」「目標は高く掲げろ」などとよく言われます。
でも、夢を大きくしすぎて「何から手を付けたらいいのかわからない」と感じたことはないでしょうか? 目標を高くしすぎて、逆にモチベーションを失ってしまったことはないでしょうか?
大きな夢を持ったとき、どうすればそれを実現することができるのでしょう? 高い目標を掲げたとき、どうすればそれに到達することができるのでしょう?
その答えを学ぶことができるのが今回開講する「自己実現学106」です。
この講座の中ではテキストとして”Little Bets”(Peter Sims 著)を使います。
多くの人は「成功者は現実を詳細にリサーチし、十分に分析し、緻密に計画を立て、その計画に基づいて理性的に行動し、成功を手に入れたのだろう」と考えています。
しかし、著者は多くの成功者の事例を研究するうちにそれは事実ではない、ということを発見しました。
そうではなく多くの成功者は大きな夢や高い目標を持ちながらも、最初の時点ではどうやってそれを成し遂げればいいのかまったくわからず、手当り次第に未熟なプランを実行してみては失敗を繰り返していた、のです。
はじめから夢を成し遂げるための方法を詳細にわかっていた人など一人もいませんでした。
つまり夢を成し遂げた人も、途中でそれをあきらめてしまった人も、行動し始めた当初はまったく同じ条件だった、ということなのです。
決して初めからやり方を分かっていたわけではなく、飛び抜けて理性的で計画的であったわけでもなかったのです。
では前者と後者を分けたものはいったいなんだったのでしょうか?
どうすればやり方がまったくわからないのに、自分が手に入れたい現実を手に入れることができるのでしょうか?
その具体的な方法がこの”Little Bets”の中で紹介されています。この講義を受けることによりその方法を学び身につけ、実践することができるようになります。
この方法を使うことで、やり方がまったくわからない手に入れたい現実を、将来手に入れられる可能性がかなり高くなるはずです。
お勧めする人
この講座は次のような人にお勧めします。
- 大きな夢があるけれど、何から手をつけたらいいのかまったくわからない人
- 夢の実現へ向けて行動は始めているけれど、もっとその実現のスピードを速めたい人
- できればもっと楽しく目標を実現させたい、と考えている人
自己実現に関する本は数多くあります。でも、このような方法を提唱しているものは今まで見たことがありません。
しかし、実はこのような方法は極めて現実的な方法であり、ソフィー・ジ・アカデミーでも数年前から自己実現の手法として「芋づる式」という同様の方法を提唱してきています。
この現実的、かつシンプルで効果の高い方法を身につけることで、いままであきらめていた夢や目標が、もしかしたら手に入れることができるかもしれない、という現実的なものに変わってくるかもしれません。またいままで実行していたけれどなかなかうまく行かなかった物事が、急にうまく行き始める可能性もあります。
テキストとしては162ページと比較的分量が少なく読みやすくなっていますが、現実に活かせる知識としての価値は、とてつもなく大きなものがあると思います。
なかなか自分が本当にしたいことを行動できないでいるあなたに、この講座をぜひお勧めしたいと思います。
「スターバックス復活の理由」から学ぶ経営学
Managing 101 – 経営学101
【経営学101】 “Onward” by Howard Schultz
テキスト代:2,300円(税込 2,530円)
1994年の夏、私はニューヨーク大学でサマースクールを受講していました。
当時アメリカ留学中で正規に在籍していたのはケンタッキー州の州立大学だったのですが、アメリカの大学は夏休み中など他の大学で受講した単位を卒業の単位として認めてくれる制度があり、その制度を利用して夏休みのうちの6週間ニューヨーク大学で勉強していたのです。
ニューヨークではサマースクールのクラスで出会ったクラスメイトたちの他には特に友達もおらず、毎日90分のクラスが終わってしばらくクラスメイトと雑談する他は、ほとんど人と話す時間はない、という比較的寂しい生活をしていました。
ニューヨークに住んでいる人たちは、たいてい勝ち気で、大声でしゃべるので、ケンタッキーという田舎にずっといた私にとっては取っ付きにくく、なかなか友達ができないでいました。
そんな中、ある日、大学から変える途中に雰囲気の良さそうなカフェを見つけました。
中に入るとコーヒーのとてもいい香りがして、感じのいい店員が気軽に話しかけてくれます。そしてコーヒーのことについて、気さくにいろいろと説明してくれます。
「いいお店を見つけた」そう思って、それから毎日クラスの前後に寄り、そこで予習や復習をしたり、それ以外の本を読んでみたり、日本の友達に手紙を書いたりして、多くの時間をそこで過ごしました。
そのお店がスターバックスでした。
留学先のケンタッキー州にも、もちろん日本にもスターバックスが進出していない頃で、それほど知名度はまだありませんでした。
私はこのニューヨークの経験以来、スターバックスのファンになりました。
中でもそのニューヨークのスターバックスは、自分にとって本当に大事な場所であり、いつかまた、訪れてみたい場所でした。
その機会は2003年に訪れました。
妻と妻のお父さんと3人でニューヨークへ旅行へ行ったのです。またあの当時のように良い雰囲気の店内で気さくな店員さんが迎えてくれるだろう、と思ってその場所を訪れました。
しかし、その期待は裏切られました。店員の態度は以前のものとまったく違っていて、スターバックスらしい接客はまったく失われていました。コーヒーの味もお店の雰囲気も悪くなっている感じもしました。以前日本で何度か見たことがある、チェーン店がつぶれる前に感じられた雰囲気と同じでした。
本当にがっかりしましたし、スターバックスは近いうちにつぶれるのではないか、とさえ思いました。もし潰れなくても業績は落ち、事業は間違いなく縮小するだろう、と思いました。
帰国後ニュースで、予想通り、アメリカのスターバックスの業績は落ち始めていることを知りました。ところが、2000年にスターバックスのトップの座を退いていたハワード・シュルツ氏がその状況を見て、2008年にCEOに復帰しました。そして2年ほどで業績を改善してしまったのです。
ニュースやネットでの記事を見ると、店員たちの接客レベルも元に戻っているようですし、コーヒーのレベルも上がってきているということ。
スターバックスファンの私としては嬉しいことでしたが、同時に驚きました。店の雰囲気がああいう風になった飲食店や小売店がそこまで劇的に業績を回復させるのを他に見たことがなかったからです。
「どうしてそんなことができたんだろう?」
とても不思議で、何をして業績回復を成し遂げたのか、詳しく知りたいと思っていました。
そんな中、今年出版されたのが、今回の経営学101のテキストとして使うHoward Shultz氏の著書(Joanne Gordon共著)、”Onward”です。
これはHoward Shultz氏がCEOに復帰することになった経緯から、復帰してから業績を回復させるまでを描いた「自叙伝」のようなものです。
これを読むと、どうして業績を回復することができたのか、を詳しく知ることができます。
これまでソフィーではドラッカーの著書を中心に経営学を学ぶ講座を作ってきました。これらの講座を学んできた人にぜひ今回の”Onward”を使った経営学101をお勧めしたいと思います。
これを読めば、もしかしたらこれまで理屈だけでしか理解できていなかったものが、血の通った実際の事例を知ることでより理解が深まると思うのです。そしてそれにより、知識を現実に応用できる可能性がかなり高くなってくると思うのです。
また、マーケティング学を前回受講した人にもお勧めです。マーケティング学で学んだことをこの物語の中で深め、レベルの高い理解を得ることができるはずです。
さらに、今回一緒に開講する”Little Bets”というテキストを使った自己実現学106とも一緒に学んでみるのも面白いでしょう。Howard Shultz氏が、まさにこの”Little Bets”の中で提唱されている自己実現の手法を使ってスターバックスの業績を改善させることに成功したことがわかると思います。
そしてさらに、単純にスターバックスが好き、という人や、自己実現に関して理屈だけではなく実例をもっと知りたい人、とにかくよい話を聞いて自分のモチベーションを高めたい人、などにもお勧めします。
理論だけでなく、実感を伴って経営学を学びたい人に、経営学101の講義を自信を持ってお勧めします。